いつからだろうか。
遡るけど、分からない。
きっと、はじめから。
そうでしょう。



俺が浜野くんに対して抱いている気持ちは何なのでしょうか。
思春期特有の恋に恋する、そんな感じの軽いものなのでしょうか。
それとも、隣の席の子に借りて読んだ、あの壮大な恋愛小説のような、純粋できらきらしたものなのでしょうか。


どちらにせよただ1つだけ、背徳感を煽る事柄があります。
俺は男です。
浜野くんも男です。
こんなことって、あるんでしょうか。
もしかしたら、すごく、すごくいけないことなのではないでしょうか。
好きになってしまった、と認めてしまったら、二度と戻れない気がするんです。
迷惑だと思われるかもしれないじゃないですか。気持ち悪いと思われるかもしれないじゃないですか。

そうしたらもう二度と、傍にいることはおろか、大好きなサッカーも、一緒には出来なくなってしまいます。
嫌われてしまうかもしれません。むしろ、元から好かれていないかもしれません。
事実を知るのは怖いです。
だったら、友達のままでいい。

でも残念なことに、俺はこの気持ちが何なのか分かりません。
恋なのでしょうか。
恋ってなんですか。
傍にいると暖かくて、それでいて胸が苦しくて、小さなことで不安になったり、嬉しかったり。
この気持ちは恋なのですか。
だとしたら、どうやって棄てればいいのでしょうか。
俺には分かりません。


そうやって逃げていたことが今になって溢れて、溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて溢れて。
止まらなくなって。
もう認めなくてはならないみたいなんです。
いつからか、どこからか、溢れて止まらなくなったこの気持ち。




『俺は、浜野くんが、すきです』



ありがとう、さよなら、
もう友達には戻れない。











おわり
続編なのにハッピーエンドにできなくてごめんなさい…
このままふられちゃうなんてことはない!はず!!




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