001 =====

「ふ、風紀委員だ! 無駄な抵抗をせずに、ととと……投降しなさい!」


 放課後、空き教室で可愛い系の後輩とセックスをしている時だった。扉が空き、赤いような青いような顔で彼が飛び込んできたのは。
 それは俺もよく知る人物で、口がにやけるのは仕方のないことだった。


「お、凛。今日は遅かったな」
「…な、何フレンドリーに話しかけてるんですか! 放課後、空き教室でのそそそ…ッ、そーゆう行為は禁止です!」
「『そーゆう行為』って、何?」
「だから、今日比谷くんがしてるような…!」
「セックスのこと?」
「……ッ」


 真っ赤になっちゃって、可愛い。

 小さくて震えた声で叫んだのは、清水凛という風紀委員長だ。前委員長からほしくもない風紀委員長の座を譲り受け、頼りないながらも頑張る同級生。それが彼。

 で、注意されてるのが俺。風紀を乱す常習犯です。
 ちなみに、こうして話してる間にも腰は動かしてたりする。下には見られながらもそれに興奮しているのか、「やめてぇ」と喘ぎ続ける後輩の姿。そして恥ずかしそうにしながらも目を背けない凛。本当に可愛い。

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(c)家出日和

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