018 =====

 何と言うか、新聞部部長改め御堂先輩は最近関わったイケメンさんたちとはまったく違うタイプだった。


「どーゆうつもりなわけ? お前が関わるとろくなことがないんだけど」
「やあ、春原3と4。元気そうだね」
「数字で呼ぶなって言ってるだろー!」
「木之下りんごくんには、色々なスクープが眠っている予感がするんだ。その理由は君たちが1番よく知ってるだろう?」


 プラチナブロンドの髪に整った顔立ち、その王子様のような見た目に即した話し方と立ち振舞い。そして、その全てを見透かしたようなグレーの瞳。
 挨拶をされた俺でさえドキリとしたのだ。面と向かって言われた双子はそれ以上に何かを感じたはずだ。


「それに、記事を書くにあたり、その当事者のことを知るというのは私のポリシーなんだ」


 ニコリと笑う、その言葉を再現して見せた御堂先輩。もちろん相手は俺だ。先程の「よろしく頼む」というのは、そういう意味だったのか。

 なんて、俺が変に納得している周りではそれぞれがそれぞれの考えを巡らせていた。らしい。それを俺が知るよしもないし、何を考えていたかなんてそれこそ分からない。
 ただ1つ言えるのは、みんな俺を心配してくれて、それが嬉しかった。それだけだ。

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テーマ「人外ファンタジー」
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