029 =====

 さっきの会話から分かる通り、会長や副会長がいる3年B組とも同じチームだったりする。2人とも運動神経は抜群にいいらしいから、戦力になるだろう。
 一方の深鶴先輩は青組なので、今回は敵チームとなる。

 一体どうなることやら。


「新、あれ杏先輩じゃない?」
「本当だ。別チームとは言え、応援してやらないと」
「違うチームなのは残念だけど、新に応援されたら頑張っちゃうな。きっと」


 午前中は、パン食い競争を終えると俺の出番は終わりだったので、あとは応援に徹することにした。順位は平凡に3位。上位3位への加点が多いので、少しは貢献出来ただろうか。

 余談だが、同じチームの有名どころは見事なまでに1位をかっさらっていった。二人三脚、短距離走、障害物競争などなど。人気があるからには運動神経も抜群なのだ。
 実にうらやましい。


「で、午後は何が残ってるんだっけ?」
「借り物競争をやってから、騎馬戦、学年別対抗リレーに続くみたいだな」
「昼食べてすぐかー…やる気なくす」
「そう言わずに頑張れって。借り物競争は結構人気あるんだぜ、もしかしたら有名な人と一緒に走れるかもってな」
「それは勘弁してほしいなあ」


 深鶴先輩や会長が当たってしまったのを想像して、俺は頭を横に振った。

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