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次の日から俺は、青葉がどうしたいのかを徹底的に聞き出すことにした。青葉がどう動きたいのか、それが分からないことには何も出来ない。それをしなければ、俺が解放されることはないだろう。
「ということで、お願いします」
「何がだよ」
わけが分からないと眉をひそめ、榊原先生はこちらを見る。
ちなみに青葉は転入生に押し付けてきたので今日はいない。だからこその作戦会議だ。
榊原先生にだったら青葉も慣れてるし、普通に会話もしている。だから少し突っ込んだことでも、きっと話してくれると思うんだ。それを話したら、先生は呆れたようにため息をついた。
「それは俺がやらなきゃならないのか?」
「え、だって俺に話してくれる気がしないですし」
「…あのなぁ、この前落ち着くって言われたのは誰だよ。それはつまり、心を許してるってことじゃないのか?」
サラリと告げられた言葉に、俺の思考は止まった。
「…え?」
「違うのか? 俺から見たら仲のいい友達に見えんだけど」
「え、だって! 青葉は俺の弱みを握ってて、だから俺は青葉とこうして…ッ」
なんということだ。青葉から聞き出すハズが、俺の方がこんがらがってしまっていたんだ。
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