「しくしくしくしく」

「……………?」

「しく………はやとくん、課題が終わらないの」

「へー」

「…はやとくんってこんなに冷たかったっけ?」

「提出日にやってる人ってほんとにマジで馬鹿なひとだよな」

「………………」

「俺だって終わってるのに」

「……あたしコレの存在を昨日知ったの」

「うわそれはヤバいな」

「どうやって終わるの?よくわからない」

「頑張って手を動かして文字を書く」

「腕と脳みそ痛くて何も考えられないし何も書けない」

「そこを頑張る」

「……おなかすいた」

「パワーバーやろうか?…ちゃんと書けてんじゃん」

「数学じゃなくてよかった。パワーバーほしくない」

「あっ、これスペル間違ってる」

「ぅあほんとだ」

「tomorrowで間違えるとか中学生かよ…」

「いつもは間違えない」

「これが本番だったらそんな言い訳通用しないんだぜ」

「……はやとくんは言うことがいちいち本当だから嫌だ」

「それ今はじめて思っただろ。いつも言わない」

「…人は追い詰められると新たな観点を発見する」

「いやそれは…」

「はやとくん、3限の提出までにこれ終わったらどうしよう?」

「何が?」

「なんかくれる?」

「やめろよそういうの目当てで頑張るの」

「為にはなるんだからいいじゃまいか」

「……髪の毛一本抜かせてあげる」

「…………………」

「まぁ冗談だけど。その冷めきった目たまんねぇな」

「あれ、はやとくんのキャラおかしくなってきた」

「じゃあ、ぷぎは何がほしいんだ?」

「食べ物」

「じゃあパワーバー」

「いらん」

「…俺?」

「……いらん」

「ちょっと迷った?」

「いらん」

「じゃあ俺のおかん特製の弁当を」

「寮生でどうやってお母さんの弁当手に入れるんだい馬鹿者っ」

「そっか。……おい手止まってる」

「…ってない」

「んー…コンビニ弁当」

「いらん」

「食べ物じゃなきゃダメなのかよ?」

「…相応のものならいいや」

「…あ、待っていいこと思いついた」

「…なに?」

「終わったら俺がぷぎに弁当作ってやる。終わんなかったら俺がぷぎをいただく」

「……はやとくん頭おかしくなった?」

「相応相応」

「えぇ、どう考えてもあたしが不利」

「んなことねぇって。2限で内職すりゃ終わるじゃん」

「でもさ、終わってはやとくんに弁当作ってもらったとして、はやとくんの腕前が如何程かあたし知らないんだよ」

「相応相応」

「……終わるってわかってたからそんなこと言ったの?」

「頭の回転速いじゃん。言っとくけど俺料理したことない。でもぷぎのためって言われたらなるべく頑張るけど?」

「…えー、なんかやだ」

「えー駄目だっていまさら変更無理。もう2限始まんじゃん。ここで勝敗は決まるんだから」

「勝負だったの」

「賭けだろ」

「…えー、はやとくんの弁当いらない……」

「心配すんなって。パワーバーつけとくから」

「…やだこわい」




(…終わっちゃった)
(おぉ、偉いな)
(でも弁当はいらない)
(遠慮がいらない)
(遠慮じゃない)




ーーー
新開たんの口調迷子だし内容クズすぎるし課題おわんないし







[*prev] [next#]

[しおりを挟む]
[back]



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -