「おっ?部活帰り?お疲れー」

「おー、お前もなー」

「ねーチャリ乗せてってー」

「はぁ?嫌に決まってんだろぃ。重いじゃん」

「さいて」

「うそうそ。お前は軽いー」

「アイスおごってあげるから」

「よし、乗れぃ」

「現金すぎんぞ…」

「しょうがないから腰に抱きつくのを許してあげるよ?」

「気持ち悪いよ」

「抱きついてもいいんだぜぃ!」

「じゃあお邪魔します。…おい太ったか?」

「………いや…?」

「太ったろ。どうせアイスでも食いまくったんでしょ」

「なんでバレるかな…」

「幸村くんに怒られたらかわいそうだからアイスおごるの無しにするね」

「はぁ!!?じゃあ降りろ」

「ふざけんな坂だよこれいま!」

「つーか練習量増えてんだからプラマイゼロだっつの!大丈夫だっつの!」

「どうかな…」

「つーかいまこれ青春だよ!もっと気の利いたセリフ言えねーのお前!」

「何を言えって」

「告白でもしてみろーぃ!」

「道子の弁当食べたの私ーー!!」

「謝れーー!!」

「ごめーん」

「違うだろぃコラ。告白っつったら好きですだろバカが」

「殺したいほど好きだ丸井」

「首に手をかけるな首をお前…どうするつもりだ」

「青春なんて高校生からで十分だよ」

「はぁ?そういうこと言ってっとすぐ過ぎるぜぃ、青春なんて」

「えっじじくっさ。丸井はもう青春終わった系だろ」

「いや現実を見据えてんの!1日1日を大事に生きてんの」

「じゃあ1日1日を大事にして部活がんばって」

「それなー…。恋より部活忙しいっつの」

「両立むずいね」

「あ、やべーコンビニ通り過ぎた」

「だと思ったわ、いま曲がんなかったから動揺した」

「あーニケツ反転が難しいぜー…」

「降りよっか」

「そうして」

「…置いてっていいとか言ってねーし!丸井嫌いアイスおごんない」

「おいで!!」

「現金すぎんぞ」

「……あのさー!!」

「なに!!」

「恋と部活両立してみませんかー!!」

「はーー!?」

「俺とー!両立!しようぜぃバーーカ!!」

「……勉強もだぞバーーカ!!」

(とりあえず初歩からアイス一本舐め合うみたいなことを始めよう)
(年頃ってやーね…)
(ミルクバーがいい俺)
(さっそく気持ち悪いなこの人)


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