「笠松くーん、プリント出して…」
「よっ、寄るな!!」
「……え、あ、ごめんなさい…」
「あ、いや、あの、そうじゃなくて」
「え、うん、あっ、えっと」
「あ、あの、わりィ…俺女子苦手で…」
「あ、あぁそうなんだ…ごめん」
「いや、その……俺になんか用か?」
「あ、うん。このプリント出して?」
「あ、おぉ…はい」
「ありがと」
「!!!!」
「あっ、あごめん触っちゃ…」
「い!!いや、そのだな…俺が過剰なだけなんだほんとわりィ、だから……その、」
「いいよそんな謝らなくて…しょうがないことじゃん」
「あー情けねぇ…」
「お、おちこまないで」
「サンキューな。優しいんだな…俺アンタなら平気そう…………」
「え」
「あ、え、いやちがう」
「え…ちがうの」
「えぁっ、ちがくなくて、そ、変な意味じゃねくて」
「じゃねくて」
「何笑ってんだ」
「笠松くんってかっこいいのに面白いんだね」
「え、かっこぃ」
「え、あ、えぅ、ちがう」
「え…」
(なんスかあの2人…初々しいにもほどがありますよね森山先輩……森山先輩?)
(くそぅ…なんであの美少女が笠松なんかと)
(先輩本音だだ漏れてますよ)
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