※若干病み静雄
※自殺未遂有り
※雰囲気だけな話
※バッドエンドだと思う







好きだ、と告げてみた。


驚いた後、気持ち悪いと顔をしかめられ、心底傷付いた。


気持ち悪い。
俺の愛は気持ち悪いのだろうか。


振られたんだ、と知り合いに愚痴を吐き続けた。



首の無い友人は言う。
【あまり落ち込むな】


優しい上司は言う。
「またいい奴見つけろよ」


男気溢れる同窓生は言う。
「お前なら、魅力に気付いてくれる奴がいるさ」


唯一の理解者である闇医者は言う。
「君は彼に何を求めているの?」



何を。愛を。

殺したくて殺したくて殺したくて、でも愛しているアイツに、愛を叫んで欲しかった。


普段は愛の安売りをしているのに、何故俺にはくれないのだろう。


久々に遭遇した想い人は言う。
「死んでよ」












浮遊感と、近付く地面。

頭をよぎる記憶にはろくなものが無い。


言うことをきいたから、愛してくれるだろうか。











目覚めたとき一番に視界に入った闇医者は言う。
「もう歩けないかもしれない」


酷く怒った顔をした想い人は言う。
「なんでこんな馬鹿なことしたの」


俺の心配をしている想い人を見て思う。



(ああ、気持ち悪い)



自分に向けられていたと知った瞬間、望んでいたものへの興味は無くなり、こいつからの愛はただただ気持ち悪かった。



無い物ねだりの井の中の蛙





何故好きだなんて言ってしまったのだろう。
自分が気持ち悪くて仕方がない。





▼あとがき
殺伐が書きたかったのに、わ、わかりづらい…!

臨也からの愛が欲しくて欲しくて欲しくて堪らなかったけど、手にしていたと気付いて一気に冷めた話。
要するに、自分を嫌いな臨也が好きな静雄の話。

臨也は「気持ち悪い」と意識しすぎて好きになってしまった的な←


バイト休憩中に大まかに書いた30分くおりてぃー←←
これを小説として載せるかどうか結構迷ったw