テスト後の藤代
2011/12/04

終わった……色んな意味で。



テスト最終日は2科目、古典と日本史だった。そもそも俺は本なんて読まないし、読み方わかんないし、日本史だって人の名前覚えられない(世界史でもそうだけど)。とりあえず固まった体をほぐそうと、思いっきり椅子の背に仰け反ると、とたんに天地が逆さまになって、向こう側には彼女がいた。彼女は俺と目が合うと、こらえきれなくなったのか顔を手で覆って小さな声で笑った。



「笑うなよー」
「だって……いつも途中で寝ちゃうのに」
「なに?」
「今日は必死にやってるからおかしくて」



だって今回赤点取ったら、連続でだからちょっとあぶない。部活停止と課題のダブルパンチはいただけないからね。



「まあなにはともあれ!」
「?」
「今日から部活だー!!!」
「そっか、そうだね」
「じゃ、行くわー」
「頑張ってね、」



よっしゃ、今から部活だ!たぶんHRとかいろいろあるんだろうけど、そんなのはどうでもいい。肩にエナメルを掛けて教室を飛び出る。


しかし必死なトコ見られてたかー、なんかカッコ悪。今日のは特に必死だったからなあー、いつもみたいに寝てらんないよ。ってあれ?いつも……?



『いつも途中で寝ちゃうのに』



あれ?






__________
藤代はバカな子。
いつも見られてますよ(笑)



作ってみた、
2011/12/02



掃き溜め的ポジション。
つらつらと、



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