フェアリー・プリンセス ある国にはとても可愛らしいお姫様がいました。 王様はお姫様をそれはそれは、猫可愛がりしていました。王様はお姫様が可愛すぎて、危険から避けるように城の最上階の部屋に軟禁してしまいました。 お姫様には本しかお友達がいません。でも、本は外の世界の事を教えてくれました。 お姫様は本が教えてくれた、妖精という生き物が大変好きでした。 「妖精はどこにいるのかしら?妖精がいれば、私も外の世界に行けるのに」 外の世界に、妖精はいません。それが想像上の生き物だということをお姫様は知りませんでした。 「私もあの鳥のように空を飛びたいわ。妖精が粉をかけてくれれば飛べるのに」 窓から空を見上げ、鳥を眺め、お姫様は毎日の様に独り言を呟きました。 その数年後お姫様の元に妖精が現れたのです。 妖精はお姫様に粉をかけました。お姫様は大喜びです。 窓を近くにあった椅子で叩き割り、お姫様は窓から飛び出しました。お姫様はまっ逆さまに堕ちていってしまいました。 2009.07.31 |