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黄桜と黒の振袖3

 指を三本に増やした。中指をゆっくりと曲げる。その先にある固いところをつついた。
「ッあぁ」
 彼の声が、小さく漏れた。彼は唇を噛み、口を手の甲で塞ぐ。
  直腸がうねった。今度は上手く締められたようだ。
 前を上下に扱き、中指で何度もシコリを擦る。
 彼は小刻みに身体を揺らし、背を反らし、顔も上を向いた。
 露になった喉仏に軽くキスをし、彼をゆっくり床に倒す。彼の腰の下に、クッションを敷いた。 脚を大きく開かせ、片足を肩に掛ける。
 彼がそれを目尻に涙を浮かべ、見つめていた。不安そうな目と俺の目が合う。
「怖いか」
 優しく問いかける。彼は瞳を揺らし、首を横に振った。
 身体を少し倒し、頬を撫でる。担いだ片足のせいで、身体の固い彼は、少し苦しそうだ。
「今からお前を抱くよ」
 敢えて直接的な言い方をした。
 もう一度頬を撫で、身体を起こす。
 ローションを穴に追加した。そして、自分のベルトを外し、スラックスから取り出す。
 ゴムを丁寧に素早く付け、後ろに宛がった。彼の顔が強張る。皺を伸ばすように撫でた。そして、ゆっくりと挿入していく。
 腿に、力が入っているのが、わかった。中もキツイ。ちらりと彼を見れば、真っ赤な顔をし、眉間に皺を寄せている。
 彼の萎えた前を撫でるように扱いた。
 彼の力が抜けた瞬間に、自身を更に押し込む。苦しそうな呻き声とともに、ゆっくりと全部押し込んだ。
「全部入った。わかるか」
 思い知らせるように、接続部を撫でる。ついでに中のものを小刻みに動かしてやった。
 彼の顔色が、戻ってくる。
 ゆっくりと引き抜き、出口付近で小刻みに動かした。
 唇を噛み、口を塞いでいる彼から時より声が漏れる。
 それを何度も繰り返し、たまに奥まで突いてやった。
 彼は涙を流し、首をゆるゆると左右に振っている。
 だいぶいいらしい。
 俺は口角を上げ、彼の口を塞ぐ手を引く。油断していた彼の口から鼻を抜けるような甘い声が漏れた。
「そんな声を上げたら誰かに聞かれるぞ」
 耳元で囁くと頬を殴られた。
 縁側で事に及んでいるのだ。ほぼ青姦のようなものだ。
「おま、え……あっ……ころすッ」
 眉間に皺を寄せ、涙目で俺を煽る。かわいい。
 ニヤリと笑ってやった瞬間、奥に入れたと同時に締められる。わざとだ。
 彼を見やれば、口端を吊り上げていた。
 締められたままの奥で、俺は腰を少し動かす。シコリの部分に当てるとグリグリと押し込んだ。
 ビクビクビク、と彼の身体が跳ねる。声は、俺の持っている手と反対側の手で口を塞いだことにより、大声を上げることは防いだようだ。
 前も同時に扱いてやれば、担いでいた片足に力が入った。少し肩が痛い。
 中をギュウと締められ、俺も呻き声を上げる。
 何度も繰り返すと一際身体が跳ねた。ビュッと精液が出る。同時に直腸に更に締め付けられ、俺も達した。
 お互い荒い息を整える。
 ゆっくりと自身を抜き、担いでいた足を下ろした。
 ぐったりとする彼の額を撫でると彼は目を瞑る。
「寝るなよ。シャワー浴びてこい」
 頬を撫でると彼の身体が、ビクビクと身体が震える。まだ余韻が残っているようだった。
2013.05.06
※このお話の振り袖は処女が着るもの、と言うのは間違っています。高齢者の方でそう思っている人がいると聞き、敢えて間違ったまま書きました。
振り袖は若さの象徴だったらしいです。詳しくは、Wiki先生に聞いてください。


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