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黄桜と黒の振袖2


 跨がったことにより、乱れた裾からお世辞にも綺麗とは言えない脚が覗いていた。その脚を撫で、内股に手を這わせる。彼の脚がビクリと震えた。毛の感触を楽しむように、何度も往復する。
 ふと互いに目が合い、どちらともなくキスをした。
 徐々に深くなるキスの合間に、懐に手を入れる。
 小さな乳首にそろりと触れた。彼は身体を揺らし、俺から逃げようとする。裾をめくり上げ、息を飲んだ。
「履いてないのか」
 足の付け根をするりと撫でる。
「着物ですから、履かない方がいいかと思いまして」
 彼は裾を両手で捲り上げ、笑みを浮かべた。
 緩く立ち上がったそれを撫でる。ビクリと身体が震え、彼の息が上がった。
「綺麗にしたのか?」
 後ろの皺を伸ばすように触り、俺は問う。彼は頷き、腰を揺らした。
 腰を優しく撫で、近くに用意したローションを手のひらに垂らす。
 この日のために、何日もかけて解してきた窄まった部分。そこに、温めたローションを塗り込んだ。指にもそれを絡め、穴に挿入する。
「痛いか?」
 入口でぐるりと指を回し、彼の顔を伺った。彼は目を瞑り、首を横に振る。
 ゆっくりと指を一本、奥深くへと差し込んだ。ビクリビクリと身体を揺らし、彼は逃げようと腰を引く。俺はクスリと笑い、腰を掴んで引き寄せた。
 唇を噛んだ彼の喉から、ひうと音が鳴る。
 指を中で、ゆっくりと回したり、指を曲げてつるつるとした粘膜を擦った。
 ギュッと指の根本を締め付けられる。
「締めるのはそこじゃないだろ」
 揶揄するように言えば、彼は俺を睨み付けた。直腸がゆっくりと締まる。
 指を一旦抜き、中指にもローションを垂らした。そして、もう一度、指を差し込む。
 彼が苦しそうな息を漏らした。毎日解してきたが、まだ苦しいらしい。
 中の二本の指をバラバラに動かし、前も触ってやる。
「気持ちいい?」
 ローションを足しながら、中を擦る。
 彼は震えながら、俺を一瞥した。
「ヘタクソが」
 口角を上げ、彼は言う。
 可愛くない。




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