3 昨日のお夕飯の残飯を全部無理矢理胃の中に押し込み、今日の仕事に取り掛かる。 掃除、洗濯をいつも以上に念入りにやっているうちに夕方になった。 やだ。お買い物に行かなきゃ。慌てて、お夕飯の買い物に出掛ける。 今日は何にしようかしら。 孝彦さんが好きなカボチャの煮物にしましょ。 お買い物から帰って、郵便受を見るとまた薄いブルーの封筒が入っていた。またゴミが増えるだけだわ。 そんなことよりお夕飯の支度をしなきゃ。 部屋に入ってすぐに支度に取り掛かった。 喜んでくれるかしら。 お夕飯の支度が終わると孝彦さんの帰りを待つ。 8時過ぎても帰ってこない。私は慌ててテーブルの上を片付けて、また孝彦さんの帰りを待つ。 0時回ってもまだ帰ってこない。もう電車はないわよね。タクシー代用意しておいた方がいいかしら。財布をテーブルに置く。 もう4時を回っているのに、孝彦さんは帰ってこない。 何かあったのかしら。 もしかして、私に失望して帰ってこないのかもしれない。 どうしよう。孝彦さん孝彦さん孝彦さん。ごめんなさい。もっと頑張るから帰ってきて。 夜が明けても帰ってこない。孝彦さんに嫌われた。きっと嫌われた。私が屑だから、いけないんだわ。 孝彦さん、ごめんなさい。 孝彦さん、ごめんなさい。 孝彦さん、ごめんなさい。 [目次] [しおりを挟む] |