3 人を散々煽っといてこのオチか。怒っていいやら悲しんでいいのやら。いや、彼にその気はなかったんだけどね。それは解ってる。でも、ほら期待しちゃうじゃない。だって童貞だもの。 部屋の隅に置いてあったビニール紐と手に取り、そっとキューブさんに近づく。動きの遅いキューブさんが動き出す前に両手を拘束する。更に、両足首も縛り上げた。 わたわたと動くキューブさんが転ぶと穿いているズボンを下ろした。 もうデート回数重ねるとか知ったものか。据え膳食わねばなんとやらだろう。無理矢理とか大丈夫。ほら、現実に存在しない生き物だから。大丈夫大丈夫。我ながらむちゃくちゃだが、ヤりたいものはヤりたい。せっかく好みの子がどういうわけか現実に現れたのだ、もうヤるしかないだろう。 抵抗される前に、彼にとっても急所なのではないかと思われる性器を触ってやろうと前に手を伸ばすが、中々感触がこない。おかしいと覗き込めば、あるはずであろう場所には何もない。毛すら生えてない。まさかキューブさん女の子!? なんて思って、覗き込んで見るが、そこにも何もなかった。 肛門と思われる穴はあるが、性器と思しきものが見当たらない。もしかして触手が性器の役割をもっているとかそういうエロ同人誌的なアレだろうか。 よく解らないが、とりあえず俺はこの肛門と思われる穴に挿入すればいいのだからきっと問題はないはず。そのまま突っ込んだら痛いだろうとローションをテレビの後ろから取り出した。アナル用ではないが、たくさん使えばなんとかなるだろう。 芋虫のように動きながら呻くキューブさんに、近づく。掌にローションをたっぷり垂らした。温めたローションを肛門へと垂らせば、キューブさんがビクリと身体を揺らした。垂らしたローションを肛門の縁に塗り込んでいく。 無理矢理致そうとしているのだから当たり前だが、キューブさんは唸り声を上げて逃げようとしている。これからセックスするなんて雰囲気ではない。俺は俺一人で元気になって盛り上がっているこの状況は、傍からみたら異常だろう。 縁を撫でていた指先だけ穴へと挿入する。もともと身体が大きいからか、容易く挿入った。もっといけるだろうと挿入していくと指1本は余裕だ。中は温かくて思ったよりもつるつるとしている。もう1本、挿入しようと中指を入れていく。二本目もすんなりと入ったが、キューブさんが苦しそうな声を出した。 中を広げるように、指を動かせば麻袋の中で、触手が暴れ回っているのか凸凹と動いている。 前立腺とか、あるのだろうかと探してみるが、それらしきものはない。性器があるわけじゃないから、キューブさんにはないのだろうか。 つるつるとした壁に、指を這わせて回せば、キューブさんが犬のようにキューンと鳴き始めた。キューブさんがプルプルと震えだして、生まれたての小鹿のようだ。反応を見るように何度も同じように回していく。 反応を見る限り、苦痛ではなく気持ちが良さそうだ。 一旦指を抜いて、ローションを追加する。ぷるぷると震えたキューブさんが、首を捻って俺に顔を向けてきた。また指を入れれば、キューブさんの身体がビクン跳ねる。床に頭を擦りつけ、声を上げる姿は可愛らしい。 もう1本、指を増やしてバラバラと動かす。ビクビクと痙攣すると、キューブさんの身体が丸まった。 もうずいぶん、広がってきたしそろそろいいだろうか。俺も限界だ。 ゴムはないから、生で挿入していく。指が抜けてパクパクしているそこは、容易く全てを飲み込んだ。指よりも深いところに当たるのか、キューブさんは気持ちよさそうな声を上げる。ぐりぐりと回せば、一際大きな声を上げる。床に押し付けていた頭は、麻袋が少し濡れていた。 壁に押し付けながらゆっくりと抜き差し、するとビクビクと震える。麻袋が更に濡れ、中の触手が激しく暴れた。触手が麻袋を突き破って出てきた。触手が白い液体でぬらぬらと光っている。 壁をぐりぐりとギュッと締め付けられ、オレもついに達した。ぐったりするキューブさんからゆっくりと性器を抜く。抜いた瞬間、ビクリとキューブさんが震えた。 手と足のビニール紐を解くと、少し後になっていた。痛いだろうと手を擦ってやれば、触手を近づけてきた。また服で拭かれるだけかと思ったが、どうやら違うらしい。甘えるように、触手が俺の手に擦りついてくる。なんとか、俺に懐いてもらうことは成功したらしい。 2015.04.01 |