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 カフェを出て、4人で列になって歩く。自然に柊くんは堤、私は斉藤くんと隣になった。
「斉藤くんがいい子でよかった。まぁ、あの2人の紹介なんだからいい子なのは当たり前なんだけどね」
 言うと斉藤くんは、はにかむ。
「真宮さんは思ってたより綺麗でビックリしました。あっ失礼ですよねこんなこと……」
 顔を真っ赤にして俯く斉藤くんに、思わず笑みがこぼれる。可愛いな、この子も。斉藤くんの顔を盗み見ていると、前にいた柊くんがふいに振り返った。
「ねぇ。近くに公園があるんだけど、散歩しようよ」
 堤も振り返り、ニヤニヤと私を見てくる。
 コラ、やらしい顔しないの!いい男が台無しよ。

 柊くんの案が通り、公園に行くと思っていたより綺麗な場所だった。緑が綺麗で、湖が太陽の反射でキラキラと輝いている。水鳥も見た目では優雅だ(水の中の水掻きはきっと必死で動いている)
「ここのボート、カップルで乗ると別れるらしいよ」
 ふいに堤が言った。斉藤くんが堤の頭を小突く。
「お前、空気読めよ」
「いや、空気読んだ結果だろ。知らずに乗ったら、始まってもないのに終わったら嫌だろ」
「確かに」
「柊、お前もか!」
 3人のやり取りに思わず吹き出す。いいな。私も混ざりたい。
「斉藤くん、とりあえずお友達からよろしくお願いします!」
 3人が一斉にこっちを見る。そんなに見るな。
「こ、こちらこそよろしくお願いします!」
 あーいいな。こういうの。

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