05







講義が終わって、昼。
俺は持参した弁当を、講堂の窓際で食べてた。

今いる講堂は3階。
下の景色がよく見える上に、日差しも入ってくる最高の場所。
俺は其処の一番後ろに陣取って、弁当の包みを開いた。
弁当をつつきながら、下を見る。

コンビニに昼を買いに行く者。
中庭で仲よく食事する者。
午前で講義が終わり帰って行く、或いはサークルに向かう者。
色々な人間が見渡せた。

「・・・あれ?」

その中に、見知った目立つ奴が居る。
銀髪の、いかにも不良な出で立ちの先輩。
誰かと話して・・・

「・・・っ!!!」

危ねぇ・・・箸落とすとこだった・・・。
落ちついてもう一度確認。
彼の目の前に居るのは、見間違えるはずはない。

orangeの派手な頭した、たまに行きの道で会う奴。

「元親の知り合いだったのか・・・」


ほんの少しの接点が、嬉しかった





- 5 -


[*前] | [次#]
ページ:




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -