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朝ご飯の間、俺達はいっぱい話した。

大学の事。
生活の事。
バイトの事。
まぁ、その他諸々。

人の事を観察するのは好きだったけど、こうやって本人の口から聞きたいと、話したいと思ったのは、初めてじゃないだろうか?
こんなに自分から積極的に相手に話を振ったり、質問したりしたことは、俺の記憶の限りでは初めての事だった。
ドキドキと心臓がうるさい。
柄にもなく、緊張しているのかもしれない。
だって、好きな人の手料理を、好きな人と一緒に食べてる。
今、ものすごく幸せだから。

「佐助って、人付き合い・・・苦手?」
「何で?」
「・・・なんか、話すときに緊張してるっぽかったから・・・・・・違ったらゴメン」

ううん。
違わないよ。
ただ、人付き合いは苦手じゃない。


緊張するのは、君限定。






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