フラフラしてる政宗を支えながら、俺は暗い夜の道を進んでる。
「・・・うー」
「大丈夫?気持ち悪い?」
「・・・大丈夫、だ・・・」
そう言いながらも辛そうな彼。
・・・本当に大丈夫なのだろうか。
「じゃあ、お前と政宗、家同じ方向だから頼むわ」
「うん。じゃーね、チカちゃん」
そう言って別れたのが、ついさっき。
家がすぐそばの俺は歩きでいいが、政宗は?と聞くと、自分の家は俺よりさらに手前だから歩く、と言って歩き始めた。
・・・あれ?
「ねぇ、政宗・・・」
「・・・なんだ?」
「なんで政宗が俺の家知ってんの?」
・・・・・・
「・・・/////」
政宗が固まった。
真っ赤になって、硬直した。
え?
どうしちゃった訳!?
「・・・政宗?」
「っ!!shit・・・!!べ、別に・・・家の前ほぼ毎日通ってればわかんだろ!?お、お前の髪、目立つしっっ!!!!」
叫ぶみたいに言った彼は、真っ赤になって目を逸らす。
「・・・そっか。そうだよね〜」
そんな君を見て、俺は笑った。
神様
暗闇に光が差し込んできました
俺にも勝機があるかもしれないです
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