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「何飲む〜?」

「俺はいつもの」

「はいはい、親チャンはビールね
・・・えっと・・・」

「・・・政宗でいい」

「う、うん
じゃあ、政宗・・・は?」

「・・・ビール」

「了解!」


店に入って、ボックス席(・・って言うのか?)に座る。
猿飛がメニューを見て、注文を決める。

「すみませ〜ん」

店員に声をかける彼を見て、なんだかすごいと思う。
・・・俺はあまり、店員とかに話しかけるのが得意じゃない。
というか、知らない人とはあまり話せない。
だから居酒屋に来ても、注文は全部元親に任せてしまう。
だけどコイツは、ヘラヘラして、気軽に話しかけてる。

(・・・凄いな)


「・・・ん?どしたの??」

っっ//////

「な、何でもないっ」

(ふ、不自然過ぎんだろ!!!!)

思いっきり顔を背けてしまった。
ホント、不自然だ・・・!!!!!
だけど、心臓が酷く煩くなっていて、もう一度彼の顔を見るなんて事は、俺には出来なかった。



無駄にするまいと、普通にしようと思うだけ、どんどん上がっていく心拍数が、どうか君に聞こえませんように

なんて、心の奥底で願った





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