ずっと見ていた君が、目の前にいるって。
そう思うだけで、ちょっと胸が苦しくなる。
初めての感覚。
恋って、こんなものなんだ。
「初めまして。俺」
「知ってるよ。伊達 政宗クンでしょ?親チャンから聞いた。俺は、猿飛 佐助。同じ学年なんだしさ、仲良くしようよ」
ニコリ、といつもの作り笑いとは違う笑顔を向ける。
「・・・all right」
君もそう言って、まだ少しだけ緊張気味の笑顔を向けてくれた。
それだけで、心臓が跳ね上がる。
(あ〜・・・俺様死んじゃうかも・・・幸せすぎて)
ドクリ、ドクリと、いつもよりも鼓動が大きくて、苦しいはずなのに。
それなのに、とっても幸せ。
凄く・・・幸せなんだ。
例え叶う可能性が0だとしても
今だけは、幸せに浸っていたいんだ
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