13







後ろに気配を感じながら、歩いてた。

憂鬱な気分に浸っていたら、後ろから元親の声。
走って、追ってきて。
振り返った時には、もうすぐ目の前にいて。

「よぅ。今日飲みに行くんだけどよ、お前も行かねぇか?」

「え?・・・でも・・・」

「大丈夫だよ。アイツもお前に、興味あるみたいだしよ。
実はアイツに、お前の事色々聞かれてたんだ。
いい奴だしよ。
そう奥手になんなって」

「・・・」

遠くからでもわかる、鮮やかなorange。
・・・話せる、chanceだな。

「・・・OK」

こっちを見ている。
アイツが、俺を見てる。

心臓が、ドクリと一つ、大きく脈打った。



友がくれた、機会(chance)





- 13 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -