後ろに気配を感じながら、歩いてた。
憂鬱な気分に浸っていたら、後ろから元親の声。
走って、追ってきて。
振り返った時には、もうすぐ目の前にいて。
「よぅ。今日飲みに行くんだけどよ、お前も行かねぇか?」
「え?・・・でも・・・」
「大丈夫だよ。アイツもお前に、興味あるみたいだしよ。
実はアイツに、お前の事色々聞かれてたんだ。
いい奴だしよ。
そう奥手になんなって」
「・・・」
遠くからでもわかる、鮮やかなorange。
・・・話せる、chanceだな。
「・・・OK」
こっちを見ている。
アイツが、俺を見てる。
心臓が、ドクリと一つ、大きく脈打った。
友がくれた、機会(chance)
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