(あれ?)
親チャンと歩き始めてすぐ。
見つけてしまった。
君の背中。
(声、かけてみようかな・・・)
親チャンは、まだ気付いてないみたいで、話し続けてる。
だけど、あいにく俺には聞こえていなかった。
だって、目の前に君が居る。
君が、居るんだ。
「ん?佐す・・・」
親チャンが、ようやく俺が殆ど話を聞いていない事に気付いたらしい。
俺を見て、次に俺の視線を辿る。
「あぁ・・・そう言うことか」
そして、笑って言ってくれる。
「アイツも誘うか」
持つべきものは友、だね。
「お〜い!!伊達〜っ!!!」
叫んで走っていく、友達。
走って、君の肩を捕まえた。
ビックリしたように振り返る君に、色々話す。
そして君の眼が、俺を捕えた。
友がくれた、君との始まり
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