嫉妬と狂気






注意! 佐助が病んでます



教室で他の奴等と笑い合う君が、許せなかった。
ぐるぐるぐるぐる・・・黒い、汚い塊が、俺の中を這いまわる。


政宗。

政宗は、俺と付き合ってるんだよね?

何で?

何で他の奴らに笑うの?
何で、そんな顔するの?

ねぇ、

ナンデ?


ガチャ

「ただいま・・・佐助?」

帰ってきた政宗。

ビックリした顔してる。
そりゃそうだよね。

「おかえり、政宗」

ニコッと、いつものように笑う。
だけど政宗の顔は、引き攣ってて。

「どうしたの?」

「っ・・・どうしたって・・・ソレ・・・何だよ?」

「え?コレ?」

手に持ったものを、政宗の前にかざした。
それはキラリ、と光を反射して光った。

「政宗をね、俺のものにしたいの。ずっと一緒にいたい。
だけどさ、それって無理な事じゃん?
永遠なんて、この世には無いし。
だからさ・・・。





俺も政宗も死んだら・・・永遠が訪れると思わない?

そうすれば政宗は、ずーっと俺と一緒」





だから、一緒に逝こう?





目に鮮やかな紅が、飛び散った。







fin








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