ねぇ起きて?







パチッ


電気を付けると、やっぱり。

ダブルのベッドの窓側が、盛り上がってる。
丸く、猫が入ってるみたいに。
まぁ、猫より大きいけど。


ガバッって、布団剥がしてやる。

ほら、いた。

まぁるく、ちっちゃくなって、恋人はいた。
ギュッてタオルケット握って、寝たふりしてる。

「・・・政宗、起きてるでしょ」

「・・・」

言いながら身体揺するけど、政宗はあくまで寝たふりを続ける。

あのね、俺様わかってるのよ?
お腹の起伏見れば一目瞭然。
寝てる時みたく、穏やかじゃないもの。

・・・あれ?

目元、赤くなってる気が・・・。

手を離し、伏せられてる顔を覗き込む。

うん。
やっぱりうっすら赤い。


「ねぇ、寂しかったの?」


ほら、起きて?

こんなに傍にいるんだからさ。





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