「エイプリールフール?」
「そう・・・って、政宗知らないの!?」
「・・・?あぁ。聞いたことない」
泣きやんだ政宗に嘘の理由を離すと、政宗は首を傾げた。
どうやら・・・エイプリールフールを知らなかったらしい。
この子に教育を施した、ヤクザさん!!!じゃなかった。片倉さん!!!!
そんな事も教えなかったの!?
全く・・・
「で、その日は嘘を吐いてもいいのか?」
「そうだよ」
「で、お前は俺に『好きな奴ができた』という嘘を吐いたと」
「・・・そうです」
佐助は嫌な予感を感じていた。
あれ?気のせいか・・・な??政宗の額に青筋が見えたような、見えなかったような・・・
「佐助・・・」
「はい?なんでしょうか?伊達政宗サン」
「テメェ・・・死んできやがれ・・・」
「・・・へ?」
「HELL DRAGONっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
そしてまた、文房具やら何やらが空を飛んだそうな。
佐助はこの日、嘘を吐くといっても、その嘘の種類に気をつけないといけない、ということを学習した。
fin
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