いただきます





着替え終わって2人で一階へと行けば、美味しそうな匂いが漂ってくる。

火神っち料理上手らしいしなー。

以前黒子が言っていたのを思い出して高まる期待。なんなんだろう。普段朝は余り食べない俺でも、食欲が湧いてくる。


リビングには青峰っちが先に入って、その後に続く。

開けた先には既にテーブルに付いている黒子っちと、フライパン片手に中身を皿によそっている火神っち。

こっちに気付いたかと思うと

「悪い、キッチン勝手に使わしてもらった」

青峰っち相手にはなかなか見られない殊勝な態度で謝っている。

「いや別に」

そう即答した青峰っちの目はもう、机の上に所狭しと並べられた色も見た目も綺麗な料理に釘付けで。

「冷めないうちに食えよ」

そう言って笑った火神っちが彼に箸を手渡した。

部活顔負けの勢いで返事を返すと、そのまま席について食べ出す。

その向かいに座って、俺も箸を貰って手を合わせた。

「いただきます」

「おお」

了承を貰い、一番近くにあった玉子焼きを口に含む。

「うまっ!!」

やっぱり、黒子っちが言ってた通りみたい。そのほかも全部美味しくて、途中から火神っちも席に着きだして4人で楽しく朝ご飯を食べた。








ただきます(4人で囲む和やかな食卓)