モーニングコール








ごそっごそっ。

何か物音がする。昨日は夜中に黄瀬がいきなり来て、そのまま寝たんだったと寝ぼけたまんまに考えて、ふと違和感に気づく。


"黄瀬はまだ俺の隣にいる"


……誰だよ。

寝返りを打つふりをしつつ、物音がする方向へ顔を向ければひょこっ!目の前に現れる人影。

「うぉっ!!」

「おはようございます、青峰くん」

「─テツかよ!!!!」

がたた、黄瀬の首を絞め上げながら後ろに引くとそれは余りにも見知った顔だった。

「ぐぇ」

さっきので呻きながら起き出した黄瀬はテツを見るやいなや、

「あ、おはよう。黒子っち」

なんて言っている。

「え、なんでお前…」

「今日は君の誕生日でしょう?」

火神くんが朝ご飯作ってくれてますよ。僕は先に下に降りているので、2人共さっさと着替えて来てください。

そういうと、言葉通りテツは部屋からでていった。

たく、めんどくせぇけど、嬉しいのも嘘じゃないから。

ベッドから這い出て着替え出す。と、後ろで黄瀬が忘れたッス!!なんて叫んでいるもんだから適当なのを投げた。

火神のメシとかはじめてなんだけど。






ーニングコール