ぽーかーふぇいす!?






─その人は長い道のりを経て、東京へと降り立った。

口元に笑みを湛え、キャリーバッグを転がしそっと目を伏せる。

「懐かしいな、」



彼の来訪に、まだ誰も気付いていない。



* * *


氷室さんのプレゼントを青峰っちが部屋に片付けに行った後、高尾っちの提案で4、4に別れて大富豪をやるという究極の暇つぶしが始まった。

ちなみに俺は、黒子っち、氷室さん、紫原っちと一緒。

青峰っちのところには火神っちに緑間っち、高尾っちがいるッスよ。

で、始めたは良いんスけど…

「あ、敦。次はそれ出して」

「んー」

氷室さんの強さが魔王級ッス!!

本人曰わく

『向こうでちょっと稼げるくらいに腕を上げただけだよ』

稼げるくらいってなんスか…。

しかもルールの分からない紫原っちのもやってるから、一位二位固定だし…。

黒子っちと俺の戦いになってるッス。

向こうはと言えば、
「ブッハ、お前らそんな表情に出してたら勝てねぇって」

高尾っちが転がり回りながら大爆笑。まぁ、分からなくも無い。所詮、"バ火神"と"アホ峰" だし。

カードを引いてからの2人の顔見てたら簡単に勝てそうッスよ…。






ぽーかーふぇいす!?
(大貧民、青峰大輝・火神大我)