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いつもとさほど変わらない(と思われる)それとは裏腹に、私の心臓は壊れるんじゃ無いかってくらい暴れてる。

落ち着け!

そう言い聞かせようとするけれど、耳の傍では彼の吐息すら感じる。

あぁ、もう無理…

色んな意味で気を飛ばしそうになった私を、突然青峰っちが立たせる。

そのまま私の両頬を手で挟み込むと、正面からのぞき込まれた。

「黄瀬」

呼ばれ、赤い頬に更に血が集まる気がした。

「な、何…」

震えて、掠れる声で返すと彼はいつもの挑戦的な笑みを浮かべるでもなく、眉間に皺を寄せるでもなく、試合中しか見たこと無いくらいの真剣な顔で私を見ていた。

「─好きだ」

思ったよりもあっさりと、青峰っちの唇から零れた音は、至近距離に居すぎていつもより過敏になった神経へ染み込んでいった。

「へ…」

疑問とかを色々含んだ言葉にならないただの音は、続けようとした瞬間唇を塞がれれて叶わなかった。

「んっ……!!」

しばらく何回も角度を変えて繰り返されたそれ。

やっと離された頃には2人とも軽く息が乱れていた。

「返事は?」

そう問う彼はさっきの顔とは打って変わっていつもの、あの笑みだった。

─答えはとうに出ている。


「大好きッスよ!!」

言いながら精一杯の思いを込めて彼に抱きついた。それを難なく受け止めてくれる。そんな所も、様々な表情も全部、好き。

悩んでた私はバカでした。

当たってみれば良かっただけのことだったのに。


これから先、出来る限り青峰っちの隣にいたい。

そんな思いも込めて。





(隣に瞬くは鮮やかな恒星)










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