※カプ未定
返せよ
普段の彼女からは想像出来ないほど低い声。
返せよ
もう一度、それは響いた。
ガッ、バキッ。
そんな音がこだまする。
バッドが宙を切ってぶち当たる。壁が崩れる。
返せよぉっっ!!!
泣きながら返り血を浴びる姿は息を飲むほどに美しく、見るものを一瞬にして魅了した。
静かに、静かに涙が彼女の頬を伝う。
愛してました愛してました。あなたのその全てを。
言葉は届かずあたりには屍しか無かった。
いつも握ってくれた左手の温度を返して
20120908
ヴァルキリー【戦乙女】
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