20130102
馴れ初め(今笠)
「なぁ、笠松さん…やっけ?」
「そうだけど」
「一回だけ、一回だけでええから一緒に出掛けてくれん?」
数週間前に対戦した相手からそんな事を言われた。いきなり過ぎて訳が分からなかったが、よくよく聞くと妹の誕生日プレゼントに悩み続けた結果らしい。
桐皇にはあのマネージャーがいたじゃねぇかと言えば、あの子と休日一緒にいたら学校中の男に闇討ちに合うわ。そうカラカラと笑われた。
そうしてなぜ私なのかと重ねれば、青峰の相手の黄瀬ちゃん繋がりで。だって笠松さんめっちゃ妹と趣味似てそうやったねんもん。それにほぼ一目惚れみたいなもんやったし、な。
そう言われたのが、多分私2人の関係が始まった時。
向日葵の剥製
(夏空の下、鮮やかな残像)
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