20120825
キス、してみてください(今笠)
※ キャラが似非←
「キスしろ」
そう目の前の海常高校女子バス主将は言った。
たまの休日、めずらしく2人ともの予定が合い今吉の家でグダグダしていた時。
パタン。それまで触っていた携帯電話を閉じて彼女は言い、ソファでテレビを見ていた今吉の膝上へと乗り上げてくる。
ヤバい。その位置は男としては非常にヤバい。
普段とのギャップも。
主将として気を張っているのかそこらの男よりも男らしく凛々しいのに、こんな時にとる行動は一々可愛いから。
元々あまり無いなけなしの理性。総動員するだけじゃ足りなくて、伸ばした手。
彼女の腰に回そうとすれば…
バチン!!!
「いったぁ!!!ちょ、何するん!」
キスせぇ言うたんそっちやろ!?
非難がましく涙目で問えば
「下心が目に見えてんだよ」
眉間に皺を寄せて返された。
いやまぁそうなんだけど。否定出来ない自分が馬鹿らしくなって笑えば、キモイと頭に一発。
酷いわぁ。
諦めて後頭部に手を伸ばせば今度こそは大人しく従った。
─けれど、薄く瞼を閉じた笠松の顔を見ればふと浮かぶ躊躇い。
ええんやろか。と
ほんの3秒ほど止まればぐいっと引き寄せられる襟元。
「ぐぇっ」
苦しいと思う間もなく重ねられた唇。
どれくらいそれをしていただろう。離され、息を吐くと投げかけられた言葉。
「─ヘタレ」
お前が男前すぎんねん。
飲み込んだ言葉は既に膝から降りて元のベッドの上へ寝転がった笠松には届かなかった。
* * * *
最後のヘタレを笠松先輩に言ってほしかっただけです。元ネタは塾の時考えてた各カプのキスの仕方。
もうちょっと文章纏まったら書き直してshortの方に上げます
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