20121201
英語題詰め合わせ(青黄)
「青…」
みねっち。
そう黄瀬が乾いた声で俺を呼ぶ。
悪ィな。…けど、お前はこんな白黒だけの世界は生涯知らなくていいから。
─その手を振り払って、俺は今生最高の嘘を吐いた。
That's my own affair.(口出しするな)
─君を拒む領域で─
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人の模倣(コピー)を重ねていくうちに、本当の自分が俺にも分からなくなった。
天から与えられた才能だと周りはこの能力を囃し立てたが、どこがだと叫びたくなる。
─存在意義さえ失えて、俺はどこへ行くのだろう。
It exists.(存在するということ)
─生きる、ということ─
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例えば、あのインハイで黄瀬が俺と当たらなかったとして。
今の俺は無いだろう。
それよりも前、中学でのあの日、俺がアイツにボールを当てなければ。
今でも黄瀬はモデルを本業とし、バスケなんかやろうとも思わなかったに違いない。
WCで、テツと火神に負けた時確か一番に報告した。
そうすれば泣き声で、また以前のようにと1on1を強請ってきたのは記憶に新しい。
─つまり過去から現在までの俺のバスケに、アイツは必要不可欠だった、って事だ。
My precious(いとしい人)
─君は何者にも代え難い─
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