20121001
金平糖(青黄)
※うっすら遊廓パロ
彼はいつも俺を買うだけ。
抱かないと意味がないし、単なる無駄遣いになるのに。
彼は、青峰は決して俺を抱くことはなかった。
いつも髪を撫でて、外に出られない俺の代わりに鳥籠の向こうの出来事を教えてくれる。
たとえば、"金平糖"という甘い石があるらしい。それに俺が身を乗り出して問いだせば、彼は苦笑して
「今度持ってきてやるよ」
とまた頭を一撫でした。
それ以降、俺は彼を見ていない。
蘇蔭暦3345年 緋の月の事だった。
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