短文修行部屋
100字以内で頑張ってまとめるページ。
▼誤解(清川+椿)
「なあ、小学校本当に破壊されたの?」
「へ?」
「ほら、バラバラになったって。」
かつての会話を思い出した椿が否定し、
安心した清川にゆっくりとした口調で訂正した。
「ちりぢりになっただけです。」
▼鈍感(モチ+バキ)
王様と呼ばれるにふさわしいこの人は
全てを持つ事も出来そうなのに何一つ手を伸ばそうとしない。
不思議に思って聞いてみた、不機嫌そうに睨まれた。
「伸ばすくらいで手に入るのなら、とっくにやってるよ。」
▼すき(タツバキ)
駆ける、繋げる、点を取る。
それはとても楽しい。
頭の中がそれだけで埋め尽くされていく。
振り向いたら貴方が子供のような顔で無邪気に笑った。
訂正、貴方が入り込む隙間はあったようだ。
▼罪悪感(タツバキ)
傷跡にそって椿の指が背をなぞる。
顔を見ずとも分かる、悲しそうに椿は顔を歪めてるのだろう。
お前に触れるための罰だというならこの痛みだって愛しいのに。