拍手レス | ナノ

内発さん





返事が遅れ気味で申し訳ありません。
改めてリクエストありがとうございました。
いつ出来上がるかわかりませんが、地道にがんばります。
気にしてくれたお礼として、
もし甘い話、馬鹿な話だとどうなっていたのか。
ざっとあらすじを書いてみました。

▼甘い話ルート
達海の姿をした椿と椿の形をした達海がベッドで寝ころんでいた。
気付いた最初こそ驚き、気が動転していたが幸運な事に今日はオフである。
ならばあわてる事はない、医者ですらどうしようもない事だと分かっているのだから。
「こんな姿、他人には見せられないですね」
すこし困ったような笑みを浮かべて達海、否、椿が笑う。
「そうだね」
達海も同意した。
「だからさ・・・」
椿の腕が達海の腕を捕まえ引き寄せる。
「今日は一日ずっと二人で過ごそ?」
甘えるように椿が達海の胸に顔を埋めた。



▼馬鹿な話ルート
柔らかな朝の光に椿は目を覚ました。
理由は分からないが、酷く身体が重い。
重なる温かな体温が心地よい、珍しい。
いつもこの人は俺より体温が低いのに。
そう不思議に思って振り向いた椿に衝撃が走った。
(なんで、俺がもう一人!!!)
あまりの衝撃に動揺しながら、
とりあえず気持ちよさげに寝てる自分を起こす。
眠たそうに目をこする自分と目が合った、そして目の前の椿も不思議そうな顔をした。
「あれ、なんだこれ」
(こっちが聞きたいよ!?って、あれ?)
そうして気付いた、目の前の椿の目に写り込む自分が達海の姿をしている事に。

「ふーん、面白い事になってんなあ」

にやーと笑う自分に椿は鳥肌が立った。
自分でもこんな顔が出来るのか、違和感が気持ち悪い。
いやそれだけじゃない、酷く嫌な予感がする。

「達海さん、何考えてるんですか?」

おそる、おそる椿が尋ねる。

「良い機会だなあと思って。」
「良い機会?」

意図が分からず、オウム返しに椿はつぶやいた。
いっそう目の前の椿はイイ笑顔になる。

「良い機会だし、椿にちょっかいかける奴とちょっと話ししてこようと思って。」

やばい、やばい、やばい。
椿の脳内に危機を知らせる警報が鳴り響く。
こんな笑顔を浮かべる、達海さんの話が只の話で済むはずが無い、
そしてそのとばっちりを受けるのが自分自身である事を椿は理解していた。

「行かせません。」

静かな達海の目に強い意思が籠った。

「邪魔しないでくれると嬉しいんだけどな。」
「嫌です、諦めて下さい!」

楽しそうな椿と真剣そのものな達海の目がぶつかる。
こうして椿と達海の戦いの火蓋は切られた。
椿は日常を守れるのか、それとも好きにされてしまうのか!?





2010/11/26 21:48

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -