追いつきたい

※謙也さん達が卒業した後のお話。

3月から俺の心はずっともやもや、いらいらの毎日。4月になって一つ上の学年に上がり、自分が最上級生になった。特に変わったことなんかない。何人か親しいダチが同じクラスになり、違うクラスになり、新しい担任が教壇の前でよろしゅうと言った。それだけ。ほんまに、なんも変わったことはない。学年が上がればなされる行事だ。何もない。けど、一つだけ変わったことがある、…部活や。部活では一気に変わった。部活に部長達がおらんくなったこと。白石部長から俺が部長になったこと。ダブルスではなく、シングルスになったこと。金太郎の保護者という、抑え役が俺になったこと。練習メニューを考えるのが俺になったこと。部活の日誌を書くのが俺になったこと。いろいろ、変わった。別に、それが嫌なわけやない。寧ろ白石部長がやったことを俺は俺なりにやったろと、思ったぐらいや。けど、変わって欲しくなかったのは謙也さんが隣にいないことやった。

謙也さんは、白石部長達(千歳さんは、九州に帰った)と同じ四天宝寺生が多く通う高校に行った。で、テニス部にまた入ったらしい。あとは、何もしらん。俺から謙也さんに聞くなんてあるわけあらへんし、謙也さんも忙しくてメールも電話も中学の頃とは随分量が減った。少しは悲しいと思いもしたが、自分の性格上それを謙也さんには見せたくない。謙也さんは、俺のそんなところを見して欲しいらしいんやけど。でもせやったら、謙也さん自身のことも俺に全てさらけ出してほしいとこや。



このへんで書いて、訳がわからなくなった。なので、没っと。



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