不思議な、転校生

ある学校に一人の転校生が着た。そしてクラスの教室で自己紹介を始めた。

「シュウです、ボクはこの世界のことをまだよく分かりません…だからいろいろ教えてください!」

転校生は、目をこれでもかというぐらいにキラキラと輝かせながら、腕をいっぱいに広げ高らかに続ける。

「この世界の仕組みを」
「楽しい遊びを」
「おいしい食べ物を」
「上手な生き方を」
「生きる意味、死ぬ意味を」
「どうかボクに教えてくださいっ!」

誰もが、ぽかんとして見ていたが長い紙を一つに結った少年だけが冷たい目で興味のない目、軽蔑した目で転校生を見ていた。

(転校生と少年の始まり)
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