オレの好きなやつ

財前光、四天宝寺中学校2年7組14番部活:テニス部、委員会:図書委員、身長:167cm、体重:57kg、血液型:A型、誕生日:7月20日、星座:蟹座、足のサイズ:25.5cm、視力左右:1.5、利き手:左、家族構成:父・母・兄・義姉・甥、趣味:音楽鑑賞(洋楽)、得意科目:英語、苦手科目:古典、好きな食べ物:白玉ぜんざい、好きな色:カーマイン、座右の銘:能ある鷹は爪を隠す、好みのタイプ:家庭的な女の子、日課:ブログを書く事、テニス以外の特技:パソコンで作曲する事。容姿は黒髪のツンツンヘアーで、耳にはオリンピックカラーの五つのピアスが輝く。また、毒舌で先輩を敬うことはせずに馬鹿にする。そして、オレ一氏ユウジの想い人。

小春はダブルスパートナーとして好きやけど、光のことは恋愛対象として好きや。せやから、皆が苗字で呼ぶなか違いを謀るために名前で呼んどる。本人はいっちゃんに気づいてへんやろうな。はあ、

「ユウジ先輩」

部活中に光を尻目にそう考えていれば、声をかけられた。ユウジ先輩っちゅうのは、部内であいつしか呼ばへんから直ぐに声の持ち主を把握。少しだけ柄にもなく緊張しながら、できるだけ平然とした態度で返す。

「あ?なんやねん」
「今から、試合するみたいっすわ」

光はダルそうにそう告げた。…試合か、試合やからオレに話しかけたんか。ま、それ以外やったら話しかけてこんか。あ?試合ってオレと小春ペアと光と謙也でちゅうことやねんな、それが当たり前か。はあ、今さらになって謙也が羨ましい。光とペアとかなんやねん、試合の時とか近すぎやし、スキンシップ激しすぎやろ、ああくそ!いらいらするわ!

「ちょ、あんた聞いてはります?…試合ゆうとんやから、はよしてください。ほんまさっきも何べんも名前呼んでも気づかへんし、どんだけ小春先輩に熱い視線送っとんか知りませんけど、」

謙也に苛ついとったからかわからんけど、考えもせずに言葉を出した。

「小春やないわ!お前に熱い視線送ってんねん!!」

…いま、オレなに言うた。お前に熱い視線、お前は結論光のことで。っ!熱い視線送っとたのは事実やけど、告げてはあかん相手、光に口走ってしもた。ちょっ、あかん。オレのアホ!後悔しても遅いが、光の反応を確認するためちらりと顔を見れば、それはそれは耳まで真っ赤にした光がおった。

「え、お前顔あか、」
「るっさいすわ!」

指摘しようとすれば遮られ、遮った光はきっと睨み付けてきてオレの足を踏んでコートに向かって歩き出した。え、なん期待してええんか?

(想いが通じ合うまであと少し、)
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