毎朝が幸せなの

※高校生パロ

「シュウ」僕の好きな声が聞こえてくる。目を開けたいけど、まだ聞いていたいから開けない。「シュウ、起きろ」まだ、起きないよ。「朝ごはん、冷めるぞ」んー、白竜のご飯は冷めても美味しいからまだ大丈夫。声には出さずに心で会話していれば、思わずふふ、と笑いが出てしまった。それを、見逃さないのが白竜。

「…シュウ、お前起きてるな」
「えー、起きてないよ」
「今日の朝ごはん無しだ」
「ちょっと、それは勘弁して!」

朝ごはん抜きは正直に言ってキツイ。それは、もう本当にね。だから、仕方がないけど布団から出る。僕が布団から飛び出れば、白竜が待っている。

「やっと起きたか」
「ごめんね、おはよう白竜」

呆れた様な表情を浮かべている白竜に謝罪と挨拶をすれば、「おはよう」とふんわり笑いかけてくる。それが毎日のことだけど愛しくて愛しくて堪らないから、「うん、おはよう」と二度目の挨拶をして白竜の瞼にキスを落とす。擽ったそうに身をよじる白竜が、ほんとに可愛い。

「今日は、僕が夕食当番かー、白竜何食べたい?」
「なんでもいいぞ、あ、部活で疲れるから肉だな」

いつものようにこんな会話をしながら、リビングに向かう。これが僕は大好きだな、なんて思いながらよし、今日の夕食はハンバーグにしようと決めた。
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