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※帝光時代捏造

「…重い」

書類のハンコ押しを終え、生徒会室から職員室に向かって書類で両手いっぱいにして歩く。かなりの量がある制で、自分の体がふらつく。そんな自分に嫌気がさしながらも目的地に向かって廊下を歩く。やっと、あの右角を回れば職員室が見えるところまで来た瞬間に事件は起きた。反対からやってきた人にぶつかってしまい書類を廊下にぶちまけることはなかったが、かなりふらついてしまった。あと少しの衝撃でもあればぶちまけていたなと思いながら…ぶつかったやつはだれだ、と怒りを覚え目を相手に向けると少しの間フリーズ。そこには自分の見知った顔があった。

「みどり、ま」
「大丈夫か赤司」
「…ああ、別になんともない」

そうか、と俺の答えを聞いた後に発する緑間に一つの疑問を抱く。こいつ、部活はどうした?青峰じゃあるまいしサボりではないと思うが。なんでこんな場所にいる…。ああ、まさか生徒会長である俺が部活に出ていなかったから生徒会の仕事だと判断して、生徒会副会長である自分も仕事をしようとしたのか。

「赤司、貸せ」

一人考えていると、ずいっと大きな手をこちらに出す緑間。わけがわからない、貸せとはなんだ?どう見ても書類以外になにも持ち合わせていない。それに緑間の好きなおは朝のラッキーアイテムを持っているわけでもないが。緑間の言うことが理解出来ずにきょとんとしていると、緑間が少しだけ顔を歪ませばさりという効果音付きで書類をあっという間に自分の手に納めた。

「俺が持つのだよ」

それからこう言った緑間に素直にお礼をいうつもりもなく、返せと一言述べる。だが赤司、お前の細腕ではきついと言い決して返そうとしない。そんな行為を何度か繰り返していると、職員室に着いた。結局書類は、緑間の手の中でそのまま先生の元へ持って行かれた。

「これからも書類は俺が運ぶ」
「…いや、いい」
「もし倒れたりでもしたらどうするのだよ、赤司…いいな」

念を押しながら俺を見つめる緑間。射くような目つきに胸がざわめく。それは、いつもは俺に向かって強く言わない緑間に、胸がきゅんとときめいたのだろう。…緑間は練習量倍に決定だ、まったく。
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