今、この瞬間を大切に

…僕はもうすぐ消えてしまう…まあ、仕方がないことなんだけど。解りきってたことだし。初めは別にどうでもよかった…でも、大切なものが出来てしまったから今は困ってる。白竜、きみは僕が消えたらどう思うかな?少しでも悲しんでくれる?それともすぐに忘れてしまうかな。…いやだな、それは。まだそばにいたい…身近で白竜を見ていたいな。どうすればいいんだろ、…あ!タオルにでもなれば白竜の役にも立てれるしいいんじゃないかな。うん、側にもいれるし。ふふ、気持ち悪いかもしれないけど…そういうものしか無理かな。ああ、消えたらタオルになればいい。白竜だけじゃなく皆の役にも立てれるしね。

「シュウ!練習始めるぞ!」

自己満足な妄想を膨らましていると、遠くから白竜の声が聞こえた。そっちに目を向けると白竜とその後ろに皆がいた。まだ、タオルになって皆を見守りたいなんて考えるのは置いておこう。今は、皆と過ごすこの時間だけを考えればいい。

よーし、サッカーだ!

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