鈍感な先輩へ

恐らく、謙也さんは俺のことが好きだ。自意識過剰やなくて、視線や行動がそれを証明しとる。例えば、俺が部長と話してたら顔を歪ましてこちらを見ていたり、後ろに視線を感じて振り向くと焦って目を逸らしたり、前よりボディタッチが多くなった。後は偶然手が触れ合ったりしたら凄い顔を真っ赤にしたりする。今までに手が触れ合ったりすることなんかなんぼもあったのにや。せやから、ああ謙也さんって俺のこと好きなんやなて悟った。別にいややなかった、俺も謙也さんが好きやったし。

けど、あの人はまだそれを自分で気付いていないから俺は気付かんふりをする。なんか俺から伝えたら負けな感じするし、プライドが許さへん。…伝えたいより、伝えられたいっちゅーことっすわ。まるでカケヒキゲームみたいなこの恋愛やなって思うけど毎日が楽しいくてしゃーない。でも、そろそろ待つのもいやになってきたんで、はよ告白してください。返事は、Yesで準備万端なんで。


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カケヒキゲーム/GUMIをBGMに書いてみた
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