君の隣を手にするのは誰?

あ、と隣にいた桃井さんの目線をたどってみるとそこにいたのは、赤司くんと黄瀬くんと青峰くんだった。きっと、黄瀬くんと青峰くんが喧嘩しているところに赤司くんが仲裁という名の制裁を与えに来たのでしょう。そう、自分で自己完結していると再び桃井さんが呟いた。

「三人って、信号機みたい」
「信号機ですか…」
「テツくんもそう思わない?」

そう言われて再び三人を見ると、制裁が終わったのか此方に向かってきていた。特に、黄瀬くんがダッシュで向かってきていたので気持ち悪かったです。

「なんの話してるんッスか?」
「…赤司くんと黄瀬くんと青峰くんが信号機みたいだと」
「信号機ッスか?そしたら、俺赤司っちの隣ッスね!!」
「うるせえんだよ、黄瀬!」

黄瀬くんは犬のように尻尾をブンブンして喜びを表現しているように見えた。それに、蹴りを入れた青峰くん。そんな青峰くんを見てふと思ったことが一つ。

「青峰くんは、名前だけだったら信号機の色に入れますが、色でいくと緑間くんですね」
「…あ、そッスね」

僕がそう言うと青峰くんは、絶望的な表情になっていた。そして、また黄瀬くんを蹴っていた。

「なんの話をしているんだい?」

赤司くんが騒いでいたのを見に来た。それだけで皆のテンションが上がると僕は考えてます。

「あ、赤司っち!」
「信号機の話です」
「へー、そしたら左に真太郎で真ん中が涼太、右が僕だ」

そう言う赤司くんに、赤司っちの隣ッスよ!と言い赤司くんに抱き着く黄瀬くん。少しイラッときたので手元にあったボールをぶつけてみると、黄瀬くんに当たったボールは二つだった。誰だろうか、と思っているとお菓子を片手にしている紫原くんだった。

「黄瀬ちん調子のらないでよー、赤ちんは俺のだしー」
「僕は僕のものだよ」
「えー」

紫原くんも来てしまい、波乱な赤司くん争奪戦が始まろうとしていた。けど、ボクの勝利で必ず赤司くんを奪い取ってみせますが。…そういえば、信号機の話はどこにいったんでしょうか。まあ、いいですね。

(それに、緑間くんだけいませんね)
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