タイプと恋人

好きなタイプと好きになる人は違うってよく言われているみたいだけど、僕もそう思う。だって、僕の大好きな人もそうだからさ。僕の大好きな人は、勿論白竜のことだ。白い髪を靡かせる姿が実に綺麗な、白竜。ふふ、考えただけでうっとりしちゃうなあ。

あ、話しがそれちゃった。で、白竜と言えばあのブラコンで白竜のライバルの剣城がタイプだ。鋭い目つきとは裏腹に優しいところもあるらしい剣城がタイプだ。大切なことだから二回いうよ。でも、ただカッコイイからとか強いからライバルという意識だけであったらしくて恋愛感情はなかったらしい。僕からしたら、思いっきり恋愛感情があるのかと思ってたんだけど、白竜に聞いてみたら「恋愛感情?そんなものはない」ときっぱり言われた。男前でカッコイイな、白竜は。

あ、ここからが重要なんだよ。さっきの言葉の後に白竜何て言ったと思う?「お、おおれは!し、シュウお前が、そのす、すすすすき…だ」って吃りながらも言ってくれたんだ。可愛かったな、あの時の白竜は…。あ、でね?僕がそれからキスして、今の関係に至る訳だよ。

あれ、ちょっとカイ。自分から聞いてきた癖になにか反応してよ。ん?なに?好きなタイプと好きになる人って違うんだな…?もー、初めに言ったじゃんカイ。まったく、あ!白竜だ。じゃあ、カイ、僕もう行くね。また、なにか聞きたいことがあったら遠慮せずに言ってね。

(絶対にもう聞かない…)

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