膨れ上がる嫉妬

ボキッ、と折れた音がした。

「紫原君」
「あ〜あ、全部折れちゃった…ポッキー」

そう折れたのは人の骨でも、木の枝でもない。紫原君のお菓子のポッキーだ。

「黒ちんのせいだ〜」
「なんでですか」
「黒ちんがムカつくから」

さっぱりわからなかった。それとも、バスケに関してだろうか。彼は、僕のバスケへの見方が素晴らしく嫌いみたいだから。

「いっとくけど、バスケじゃないからね〜、赤ちんのことだから」
「…あか、し君」
「いいよね〜、赤ちんに愛されちゃって、オレも愛されたい」
「…」
「ほんと、ひねりつぶしたくなる」

お決まりの台詞が、紫原君の口から出る。赤司君と、僕との関係を知っているのだろう。




「赤ちんの首にあかーい印ついてた」

とか紫原に言わせたがったために書いたけど、ぼつです。


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