※同棲設定
白石大学3年、財前大学2年

遅い、いくらなんでも遅いっちゅーねん。なにしとんのや光のやつ。大学終わって普段は俺より先に帰って来とる筈やのに。ああ、まさか変なやつにおおてないやろうな!?どないしよ、あかん。ほんま心配になってきたわ。探しに行きたいのが、本音やけど…擦れ違いで光が家に帰って来たらいややな。どないしよか、ああこの中学時代には聖書と言われてた俺がこんなんや。光のことになると、ほんまあかんねんな。

ガチャ

一人葛藤していたら、玄関から音がした。光やな、と思い体を上げ玄関に向かう。そして、真っ黒なツンツン髪に映えるような五つのピアスが輝く耳に愛しさを感じる。ああ、光が帰ってきたんやと実感する。

「光」
「蔵ノ介さん寝てなかったんっすか」
「待ってたんや」
「そっすか」

靴を脱いで、家に上がる光が俺の横を通り過ぎようとするので光の細くても筋肉が適度についている腕を引っ張り、俺の腕の中に光自身を閉じ込める。

「ただいまは?」
「…ただいま」
「おん、おかえり」
「…言ったんで、離してください」
「ん、なに言っとんねん光。まだ、遅うなった理由聞いてないやろ」

そう言ってから、光の首に顔を埋める。んっ、と色っぽい声が聞こえ、満足しながら「で、はなしーや理由」と言い白い肌が映えるように、赤い跡をつけていく。所謂、キスマークだ。光が俺のもんやってゆう、俺自身が思うためにつける。それは、隠すのも無理なところにだ。独占の塊ではあるが仕方ない。

まだまだ夜は長そうやな。

心配なんですよ君が
(覚悟しときや、光)




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二万打ありがとう
白石でも謙也でもいけそうですね、口調がんばならきゃ。
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