放課後に俺の家にやって来た先輩により、只今葛藤中だ。

襲ってもいいのか?…いや、襲っていいんだよな!?あああ、くそ。などと、口には出さず心の中で思う。自分の首に腕を回して抱き着いてくる部活の先輩を見ながら。…言わずとも、真田副部長じゃない。あの、甘いものが好きで、ボレーが得意で、天才的だろい?が口癖の丸井先輩だ。ちなみに、密かに想いを寄せていた…寄せている。そんな相手が、抱き着いて来ているのになにもしなかったら男じゃねぇな。…まあ、丸井先輩はなぜかしんないけど酔ってるから、俺を好きとかどうこう思ってやっている訳ではない。だからこそ、厄介だ。ああ、もうどうすりゃいいんだよ!すると、もぞっと動く音がするので目を動かすと先輩が耳に口を寄せてきた。

「あか、やぁ」
「…なななんスッか」
「あち、ぃ…脱が、せろぉい」

…襲いてええええ!!となる自分を抑え、「じ、自分で脱いでくださいよ」と言う。すると、俺の首に回していた手を解き少し俺から離れ着ている制服を脱ぎだす。カッターシャツに手を掛け、ボタンを一個一個外していく手が妖艶に見えた。そして、残り何個かになったところで丸井先輩の手がピタリと止まる。ん?

「…お前さ、そろそろ普通くるだろい」
「は、」

さっきまでの、呂律が回ってなかったのが嘘みたいにはっきりと丸井先輩が声を出した。ぽかんとした表情になっていると、先輩の手が近づいてきて俺を押し倒し、腰の辺りにすとんと乗ってきた。は?え、ちょっ!ついていけねぇ!

「まだわかんねぇのかよい、オレは、お前誘ってたんだぜ?」
「え、どういう意味ッスか」
「赤也、ほんとお前馬鹿だろい?」

はぁと溜息を吐いて、ぐっと耳に息をわざとかけながら丸井先輩はこう吐いた。

お前が好きだ

頬を少しばかり、赤く染めて。その後、俺は力いっぱいに丸井先輩を抱きしめた。自分の気持ちを伝えることも忘れずに。

妖艶なアナタの目的
(酔ってるのとか演技に決まってんだろい?)




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二万打ありがとう
ちょっと、自分で書いていて意味がわからなくなった。
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