ふと、そういえば、グリーンの泣き顔見たのってあれが始めてだったのか、と思いながらオレに寄り添うピカチュウの頭を撫でる。ピカァと鳴き声が聞こえる。これは、嬉しがっている証拠だ。それにしても、あの泣き顔を見たときはあいつでもこんな顔するのかと思った。あれ、…いや違う。あのときは、なにも思わなかった。ヒビキに負けた後に思った…あれ、そうだったか。…こんがらがるから、辞めておこう。何時だったのかはあまり問題ないし。グリーンがチャンピオンになって戦ったときは、オレは只たんにバトルがしたいだけだった。グリーンじゃなくてもよかったんだ、きっと。たしか最強になるためだったみたいな感じだった。…今では、恥ずかしい黒歴史は忘れて、ヒビキやコトネと戦う。たまに、グリーンとも。それが楽しい。あの頃よりも。そういえば、グリーンの泣き顔について思ってたんだ。イケメンの泣き顔どんなだったかな。見たいな、…ピカチュウもそう思うだろ?再び、ピカチュウの頭を優しく撫で上げる。でも、下山するのも面倒だ。グリーンの泣き顔のためだけに、下山は面倒。どうしようか。

「レッド!」

ああ、下りなくていいみたいだ。

「グリーン、」
「ほら、食糧」
「グリーン、」
「なんだよ」
「バトルしようよ」

今オレがどんな顔しているのかは、グリーンしかしらない。

親友の願いのため、犠牲になる男
(もういっかい、泣き顔を見よう)




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なんだろ、レグリなのかな?グリレ?よくわかんないね!
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